今回は、高配当株投資について紹介したいと思います。
高配当株投資とは、配当利回りが良い株を保有し、毎年配当金を得られる株式投資のことです。
この配当金は、完全な不労所得になり、ただ株を保有しているだけで保有株数に応じて一定の配当金を受け取ることができます。
自分自身も高配当株へ投資していますが日々の生活を豊にする投資としては、超魅力的です。
株主優待制度と同様に日々の生活を豊にするために有効な投資になりますのでぜひ実践してみてください。
高配当株投資について
1、高配当金株投資のメリット
2、高配当株投資のデメリット
3、高配当株の選び方
4、おすすめの証券会社
1、高配当株投資のメリット
メリットは大きく分けて3つ。
①管理に手間がかからない。
②キャッシュフローが明確でわかりやすい。
③精神的、経済的に安定する。
①管理に手間がかからない
会社の業績、財務状況が良好であれば配当金は株価と違ってかなり安定しています。
株価は、保有している会社が直接関係していなくても、関連銘柄の影響やまた目先の情報で株価は大きく変動しますが、配当金は会社の業績が良好であれば大きな変動はありません。
また株の入れ替えや保有継続の判断も、四半期程度の間隔で会社の業績や財務状況をチェックするだけで十分対応できます。
ほとんどの方が働きながら投資をしてると思いますのでこの手間がかからないというメリットは非常に大きいと思います。
②キャッシュフローが明確でわかりやすい。
高配当株投資は、年に1〜2回配当金が入ります。
基本的に投機以外の投資は、10年〜30年などの長期間、投資信託やファンドなどに元本を預け運用してもらうことで1.5倍〜数倍の配当を受け取ることになります。
しかし高配当金株への投資は、毎年配当金が現金収入として入ってくるため日々の生活を豊にするためにも使えますし、再投資に使うこともできます。
考えてみてください。
信託やファンドへ投資し、30年後に元本の2倍の配当金を得たとします。
老後にその配当金を何に使うんでしょうか。
人生で一番お金が必要な時期は、人生の前半のはずです。
高配当株への投資は、ライフスタイルの変化によって毎年の配当金の使用方法を選択できるため非常に実用的な投資だと思います。
また株主優待制度などを取り入れている会社も多く、優待制度を含めると実質利回りが10%前後の株もありますので投資目的に合わせて保有する株をしっかり吟味してください。
③精神的、経済的に安定する。
株価の変動はありますが、現物株を保有するため購入した株は売却するか、その会社が倒産するまで自分の資産になります。
基本的に配当株投資は30社〜50社程度のポートフォリオを作成し分散投資します。
仮に不景気や不況によって、保有しているいくつかの株価が下がったとしても全体として大きな含み損になるリスクは少なく、リスクを分散できるため不景気や不況に強い長期投資を実現することが可能です。
また毎年、数万〜数十万の配当金が入ってきますので、生活に必要な固定費(光熱費、住居費など)を相殺することができます。
想像してみてください。
今年から光熱費や住居費が無料になったらどのくらい日々の生活にゆとりができるでしょうか。
また保有している会社の業績が安定しているのであれば、いつまでも配当金を受け取ることができ、配当利回りが悪くなるようであれば株の入れ替えも簡単に行えます。
トータル的に安定した長期投資をすることが可能です。
2、高配当株投資のデメリット
デメリットは大きく分けて3つ。
①減配のリスク。
②保有株選択に手間と知識が必要。
③複利の力が確実に減少する。
①減配のリスク
配当金はあくまで好調な会社業績の上に成り立っています。
業績が好調であれば配当金は増配となりますが、逆に悪化すれば減配のリスクは避けられません。
減配が一次的、またその程度にもよりますが、受け取れる配当金が少なくなるようであれば株の入れ替えを検討します。
そのため保有している会社の業績を定期的に確認する必要があります。
気づくのが遅くなればなるほど目に見えて株価が下がっていきますので、より良いタイミングで入れ替えを行えるように普段から準備や下調べは不可欠です。
②保有株選択に手間と知識が必要。
無知は必ず損をします。
上記と同じことを言いますが、配当金はあくまで好調な会社業績の上に成り立っています。
配当利回りのみで保有する株を決めている場合、100%損をします。
保有するか決める際に、その会社の主力事業、業績、財務状況、業種の状況をチェックしなければ確実に罠銘柄を掴むことになります。
どの会社も自分の会社がより良く見えるように上辺を良いように見せます。
例えば、業績悪化により株価が徐々に下がっているにも関わらず、前年と同じ配当金を提供している会社などです。
このような会社は、一見配当利回りが良く、業績を好調なように見せていますが内情は悪く、将来的に配当利回りが悪くなることは確実です。
このような罠銘柄を保有しないためにも、株価の推移や業績、IRなど細かくチェックしましょう。
目先の配当利回りのみではなく、データに基づいた会社の評価してしまえばリスクも少なく、保有してからはあまり手間はかからないため事前調査はしっかりやりましょう。
③複利の力が確実に減少する。
投資信託、ファンドなどを通じて投資するインデックス投資においては、複利のメリットがあります。
複利とは、元本を元に作り上げた配当金を翌年さらに運用する流れを繰り返すことで、投資元本を大きく増加させ、将来受け取る配当金を爆発的に拡大させる運用方法のことです。
アルバート・アインシュタイン『 複利は、宇宙で最強の力だ 』
ウォーレン・バフェット『 Power of Compounding 』
誰もが知る天才も認めているほど大きな力を持っているのが複利です。
高配当金投資においても、配当金を再投資することで複利を実現させることは可能ですが、毎年の配当金を受け取る際に確実にキャピタルゲイン課税が発生してしまい、配当金全てを再投資したとしても税金分の資本が失われてしまいます。
※キャピタルゲイン課税:株などの売買差益に対して所得税、住民税が課税される。
(利益の20.135%)
3、高配当株の選び方
下記の高配当株を選ぶ条件は、こびと株.comさんの10の条件を参考にしています。
こびと株.comさんのブログ 『 こびと株の10の条件 』
https://kobito-kabu.com/about/jouken/
①税引前の配当利回りが3.75%以上
②PBRが高水準ではないこと(0.5倍〜1.5倍)
③配当政策がわかりやすく、配当実績に納得できること
④配当継続力が高いこと
⑤売上高が長期的に上昇トレンド(上昇率は不問)
⑥売上高営業利益率が10%以上
⑦1株あたり純利益及び1株あたり純資産が長期的に上昇トレンド(上昇率は不問)
⑧自己資本比率が50%以上
⑨流動比率が200%以上
⑩総資産に占める現金などの割合が高く、長期的に上昇傾向
①税引前の配当利回りが3.75%以上
約3%/年の利回りとなるため33年で元本を回収できる計算になります。
利回りが3%程度の高配当株であればかなり業績が安定した会社に投資することができ、大きなリスクを伴うことなく長期間配当を受け取れる可能性が高くなります。
②PBRが高水準ではないこと(0.5倍〜1.5倍)
PBRが1倍であれば、1000円の価値の物を1000円で買えるということになるため会社の価値の目安になります。
このPBRは、会社の期待大きいほど倍率が上がり、成長があまり見込めなくなるほど下がってきます。
元本割れを避けるためにも、過度に期待が高まっているPBR株は避けましょう。
※低PBR株は、成長機会がないとも言えるため、増配が見込めないなどのデメリットも考慮すること。
③配当政策がわかりやすく、配当実績に納得できること
IR資料の中に『 配当政策 』という、配当姿勢を明文化している情報があるためこれを参考に配当実績と配当政策に矛盾がないか確認する。
④配当継続力が高いこと
配当継続年数が長い企業を評価します。
『 利益余剰金ベースにした継続年数 』と『 ネットキャッシュをベースにした継続年数 』をチェックする。
※指標1
調整後余剰金÷配当総額=会計理論に基づく配当可能年数
(期末利益余剰金ー期末配当額)を原資として、最近の配当実績と同水準の配当を年年間継続できるか見る指標。
※指標2
修正ネットキャッシュ÷配当総額=現実的な配当可能年数
(現預金+有価証券+投資有価証券ー有利子負債ー期末配当額)を原資として、最近の配当実績と同水準の配当を何年継続することができるか見る指標。
⑤売上高が長期的に上昇トレンド(上昇率は不問)
売上高は、全ての源泉です。
売上高が安定して長期間伸長しているか、その推移を必ず確認しなくてはいけません。
⑥売上高営業利益率が10%以上
営業利益とは、企業の本業の利益となるため、ビジネスモデルをそのまま反映しているごまかしか効かない利益です。
営業利益の割合が10%を超えている企業は、市場における競争的優位を持っている可能性が高いでしょう。
⑦1株あたり純利益及び1株あたり純資産が長期的に上昇トレンド(上昇率は不問)
1株あたりの純利益と純資産は、配当の源泉です。
この2つが長期的に上昇トレンドにあれば長期的に安定した高配当を得られるということになります。
元本割れのリスクを避ける意味でも非常に重要です。
⑧自己資本比率が50%以上
自己資本比率は、長期的な財務の健全性を示す数値です。
高ければ高いほど財務の安定性が高く配当余力もあると考えて良いでしょう。
⑨流動比率が200%以上
流動比率も、短期的な財務の健全性を示す数値です。
流動比率が200%ということは、1年以内に発生する支払いに対し、現預金や1年以内に現金化できる資産などを2倍持っていることになります。
資金繰りに余裕があるという指標になります。
⑩総資産に占める現金などの割合が高く、長期的に上昇傾向
キャッシュは非常に重要です。
事業拡大、不況、高配当金など全てはキャッシュがあればこそです。
キャッシュを稼ぐ力、蓄える力が高い企業の方が評価が高くなります。
※営業キャッシュフロー、フリーキャッシュフローを重視
上記の数値は、あくまで目安であり絶対ではございません。
業種別の特徴や平均、相対的にその企業が優秀であるかどうかが重要です。
4、おすすめの証券会社
日本株の高配当株投資をするために適した証券会社は下記の1択です。
日本株の高配当株投資に適した証券会社
『 SBIネオモバイル証券 』
【 SBIネオモバイル証券の4つ特徴 】
①投資先は、全て日本株式のみ
②Tポイントを使って株式投資できる
③1株から株が購入できる(少額投資が可能)
④月額の取引手数料が200円(50万円未満/日)
最大のメリット : 1株から株が購入できる。
※少額投資が可能です
日本株は通常100株からになるため、30社〜50社へのリスク分散をする際にも少額から始めることができます。
※ポートフォリオ(リスク分散)を考えると通常400万前後になる。
また保有する企業の業種の構成比も細かく調整することができます。
手数料はどの証券会社もかなり安くなっているため、大差ないですがこの『 SBIネオモバイル証券 』の1株から株が購入できる特徴はかなり大きなメリットかつアドバンテージになります。
基本的に高配当株投資は、できるかぎり様々な業種、優良企業、数十社のポートフォリオを構築することが長期で安定した配当を受け取ることができる条件になります。
億万長者ではなく、日々の生活を豊にするための投資として非常に魅力的な投資方法になりますのでぜひ実践してみてください。
《 高配当株投資関連のおすすめの本は下記になります 》
ダイヤモンドZAi(ザイ) 2020年 6月号 [雑誌] (急落に強い高配当株と株主優待&今からの日本株投資戦略&1年目のおかね入門)
株初心者も資産が増やせる高配当株投資 (高配当&堅実成長で値上がる銘柄の探し方)
株主優待ハンドブック 2019-2020年版 (日経ムック)
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