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安定性 / 安全性を考慮したESG投資とはどんなもの?

安定性 / 安全性を考慮したESG投資とはどんなもの?



ESG投資ってご存知ですか?

 

今回は、ESG投資についてわかりやすく紹介していきたいと思います。

 

文末にESG投資のおすすめの本を載せてありますのでご参考にしてください。

 

1、ESG投資とは
2、ESG投資のメリットとデメリット
3、具体的なESG投資の始め方

1、ESG投資とは

あまり聴き慣れない投資方法ですが、Environment(環境)/ Social(社会)/ Governance(企業統治)を指数化し、それを参考に資産運用する投資方法です。

 

この投資方法は、ESG指数を参考にします。
ESG指数が高いということは、『 業績が良い / 財務状況が良好 』だけではなく、『 環境への配慮 / 社会への貢献 / 社員への配慮 / 法令遵守 』について積極的に取り組んでいる証になり、そのような企業の株式や債券に対して投資を行います。

 

一般的にESG指数が高い会社は、温暖化対策や、外国人の雇用、環境を考慮した経営、女性幹部の登用(ダイバシティ)を積極的に取り組んでいるため、社会的意義や成長の持続性が見込め、比較的安全かつ安定的な資産運用ができます。

 

国連からもESGを投資する際の判断材料とするPRIを推奨しているため、ESG指数をもとにした資産運用は世界中の公的年金基金(GPIF(日本)、カルパース(アメリカ))や大口投資家も重視しており、年々運用資産残高も拡大し、世界の投資額の26%(2300兆円)はこのESGを考慮して運用されています。
※PRI:責任投資原則(投資運用する際の意思決定の判断材料に、環境 / 社会 / ガバナンスの問題を組み込むことを支援)

 

【 参考になるESG指数データ提供元の一部 】
▪️FTSE ESG Ratings
世界最大の指数提供会社の一つでFTSE Russell社が提供、国内の年金積立金管理運用独立行政法人が採用したFTSE Blossom Japan Indexはこの評価データをもとに選定されていて、世界4500社以上の企業が評価対象となっている。

▪️MSCI ESG Ratings
こちらも世界最大の指数提供会社の一つでMSCI社が提供、国内の年金積立金管理運用独立行政法人が採用したMSCIジャパンESGセレクト・リーダーズ指数はこの評価データをもとに選定されていて、世界の6400社以上の企業が評価対象となっている。

▪️Sustainalytics Company ESG Reports
ESGリサーチに特化した独立した組織としては世界最大レベルのサステナリティクス社の指標、世界の約11000社の企業を評価している。

▪️MSCIジャパンESGセレクト・リーダーズ指数
時価総額上位700位の銘柄の中から、ESG評価が高い企業をその業種の時価総額50%をカバーするように構成されている。

2、ESG投資のメリット、デメリット

【 メリット 】
①長期で安定した資産運用に適している
環境や社会、法令遵守に積極的に取り組んでいる企業のため、市況変化リスクに対しても対応力が高く、柔軟な経営判断ができるため長期で安定したリターンが期待できる。

 

【 デメリット 】
①短期的なリターンは期待できない
短期運用であればリターンは小さい。

 

②投資先の選定に困る
通常の投資判断に利用される経営状況や財務処理の他にESG指数についても見極める必要があるため、調査と判断に多少時間と手間がかかる。


3、具体的なESG投資の始め方

2つの投資方法があります。
▪️ESG格付けを参考に自分で投資先を選択して株式や債券を買う
買い方:証券会社に口座を開設して、会社のIR / CRSやESG指数を参考にしてESGを積極的に取り組んでいる会社を探し、株式や個人向け社債などを購入する。
手数料:約定ごとに証券会社で決められた手数料。
税金:配当金や売買利益に対して、20.315%の税金がかかる。

▪️ESGを取り入れた投資信託(ファンド)や上場投資信託(ETF)を買う
買い方:証券会社のプロが選定したESG重視のファンドを選択して証券会社を通じて購入する。
手数料:購入時、保有している期間内、売買する時、解約する時それぞれに手数料がかかる。
税金:売買利益に対して、20.315%の税金がかかる。

 

ESG投資は、企業の安定性や安全性を考慮したESG指数が高い企業を選定して運用するため、最大限リスクを避けるような資産運用になりますが元本割れのリスクも必ずあります。

 

アクティブ投資やインデックス投資、またESGを参考にした投資にしても、しっかりとした投資目的をベースに選択することが重要です。

 

資産運用の際にこのESGを考慮してみてはいかがでしょうか。

 

下記にESG投資のおすすめの本を載せてあります。
左からおすすめ順になりますのでご参考になれば幸いです。

社会を変える投資 ESG入門 (日本経済新聞出版)

ビジネスパーソンのためのESGの教科書 英国の戦略に学べ

SDGs、ESG 社会を良くする投資 (日経ムック)

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