お知らせ

貯金するより投資! 米国高配当ETFの魅力【 VYM編 】

貯金するより投資! 米国高配当ETFの魅力【 VYM編 】

FX

今回も前回に引き続いて『米国高配当株式ETFの魅力』の第3段‼︎

 

世界的にも人気なETF『 ガード米国高配当株式ETF【VYM】』(以下VYM)ついて紹介をしたいと思います。

 

【米国高配当ETFで有名な商品】

SPDRポートフォリオSP500高配当株式ETFSPYD

iシェアーズコア米国高配当株【HDV

バンガード米国高配当株式ETFVYM

 

このVYMは、アメリカの大型株の中から配当利回りが高い400銘柄に分散投資するバンガード社(世界最大級の資産運用会社)の高配当ETFになります。

 

前回紹介したSPYD、HDVと異なる点は、

1、運用会社はバンガード社(世界最大級の資産運用会社)
2、銘柄の組み入れ基準が大型株の高配当かつ、400銘柄に分散投資している

組み入れられている400銘柄の業種を見てみると、(2020年6月現在)

金融     :18.9%
ヘルスケア  :15.1%
消費財    :13.4%
テクノロジー :10.8%
資本財    :9.9%
公益     
:8.8%など

 

割合としては、金融/ヘルスケア/消費財が多く、全体の47.4%になっています。

 

SPYDの上位組み入れ業種:不動産/金融/エネルギー
HDVの上位組み入れ業種   :  エネルギー/ヘルスケア/通信関係
※分散投資という意味合いでVYMはSPYDやHDVを補完するETFになっていると思います。

 

では代表的な組み入れ企業を見てみましょう。

ジョンソン・エンド・ジョンソン  :3.854%
プロクター・アンド・ギャンブル  :3.29%
JPモルガン            :2.961%
インテル             :2.636%

ベライゾンコミュニケーション   :2.374%
AT&T              :2.24%
シスコ・システムズ        :2. 58%
メルク              :2.030%
エクソンモービル         :1.967%
バンク・オブ・アメリカ      :1.909%など

SPYD/HDV同様に世界的に有名な企業が組み込まれています。



ではVYMのメリット/デメリットをまとめてみます。

【メリット】

1、アメリカの大型株で平均以上の高配当かつ、400銘柄と多くの構成銘柄に分散投資できる。
※SPYD、HDVよりも組み入れ銘柄が多く、かつ上位組み入れ銘柄の業種が若干違うためリスクの
補完としても優秀なETF

2、年に1回、条件に該当する銘柄へ自動的に入れ替えをしてくれる。(リバランス)

3、分配金(配当金)だけではなくキャピタルゲインも期待でき、高いトータルリターンを得られる可能性がある。

4、大型株に広く分散投資しているため、〇〇ショックなどの暴落時にも強い。
※他の高配当ETFより暴落率が低く、株価の戻りも早い。

【デメリット】

1、SPYDやHDVなど他の高配当ETFと比較し、配当利回りが悪い。

2、キャピタルゲインではVOOやVTIに劣り、インカムゲインではSPYDやHDVに劣っているため全体として中途半端な印象がある。

 



では主要なメリット/デメリットをワンポイントで解説したいと思います。

 

まず一番大きなメリットは、インカムゲインだけでなくキャピタルゲインも狙っていけるETFのため他の高配当ETFと比べて高いトータルリターンが期待できることではないでしょうか。

 

またVYMは、SPYD/HDVと組み入れ銘柄の業種比率が違うため、リスク分散的に大きなメリットになると思います。

 

では直近の分配金の状況を見てみたいと思います。

【2017年】
3月:0.56ドル
6月:0.596ドル
9月:0.602ドル
12月:0.6431ドル
トータル:2.4011ドル

【2018年】
3月:0.6084ドル
6月:0.6302ドル
9月:0.6718ドル
12月:0.7388ドル
トータル:2.6492ドル

【2019年】
3月:0.6516ドル
6月:0.6247ドル
9月:0.7864ドル
12月:0.7791ドル
トータル:2.8418ドル

【2020年】
3月:0.5544ドル
6月:0.8368ドル
トータル:1.3912ドル(6月現在)

 

分配金はSPYD/HDVと同様に年々増加しています。

しかし2020年はCOVIT –19の影響を確実に受けており2019年より少なくなる予測です。

 

では、実際100万円を投資した場合のシュミレーションです。

 

直近3年の分配金の平均を計算してみると、(2017年〜2019年)

.6307ドル

 

116株保有(約100万円)の場合の分配金は、
※ドル円107円、6月時点のHDV株価:80ドルの場合

305.1612ドル

 

分配金からまずアメリカの税金10%を差し引きして、

274.64508ドル

 

分配金を1ドル107円で計算してみると、

29,387

 

さらに日本の税金20.315%を差し引きすると、、

23,417

 

約100万円の投資で約年間23,000円の分配金を受け取ることができます。

※上記では計算してませんが確定申告をすることでアメリカで引かれた10%の税金は、納めている税金額に応じて返還される可能性があります。

 

SPYD/HDVには劣りますが、10年間このペースで分配金がもらえれば23万円のリターン+元金(その時点の株価に応じた元金)がトータルリターンになります。

 

10年間で元金の約23%が分配金として得られることになります。

 

ではVYMの1番のデメリットです。

 

SPYD/HDVと比較し、大型株かつ400銘柄と幅広い銘柄に分散投資するためキャピタルゲインはある程度期待できますが、分配金が少ないことが一番のデメリットになります。

※キャピタルゲインも他のVOOやVTIと比較し低くなります。

 

投資は目的に応じたETFを選択する必要がありますが、上記の通り、キャピタルゲイン/インカムゲインのどちらとも中途半端なリターンになるため、既にVOOやSPYD/HDVなどを保有している場合はあえて追加するメリットが薄い印象があります。

 

今回のCOVIDー19による下落率では、同じ高配当ETFのSPYDよりは下落率が低く戻りも早いですが、VOO(S&P500)と比較すると下落率や戻りも遅いです。

※HDVとほぼ同様の推移

※青がS&P500、緑がHYM、SPYD、黄色がHDV、

 

HYMは大型株かつ平均以上の高配当銘柄400銘柄に分散投資しているため、SPYDよりも暴落リスクは若干低くなっていますが、高配当株特有の成長性や企業特性によりS&P500よりも株価の戻りは遅く〇〇ショックのような不況時には弱いことがデメリットになります。

 

不況時の暴落時には、株価が下がることでキャピタルゲインが減少し、かつ分配金も減少、つまりトータルリターンが下がります。

 

しかし他の高配当ETF同様に銘柄の入れ替えが定期的(年1回)に行われていますので、長期投資として保有し続けていれば毎年インカムゲインを受け取ることができ、さらにキャピタルゲインも狙っていけるため高配当ETFの中では一番暴落リスクが少ない一石二鳥的な印象です。

 

個人的には既にSPYDやHDVを保有している上で分配金だけでなく、キャピタルゲインも狙いたい方には理想できな2ndETFだと思います。

※VOOの2ndETFとしても有り

 

今回は、日々の生活を豊かにする米国高配当ETF【VYM編】を紹介しましたがいかがだったでしょうか。

 

VYMは、SPYD/HDVと少し特徴が異なりVOOとSPYDの中間的なETFとしてインカムゲイン+キャピタルゲインを期待できるETFです。

 

あくまでメインではなく、2ndETFとしてリスク分散の1つとして保有するメリットは大きいと思います。

 

完璧なETFはなく、投資目的に応じて複数のETFに分散投資することが一番大切なことですね。

 

基本的に投資は長期で行うほど元金割れのリスクは少なくなり、得られるリターンも大きくなります。

 

今回紹介した3つの高配当ETFは、それぞれ基本的な特徴は異なりますが日々の生活を豊かにする投資であり、投資のメリット毎年実感できる優秀な投資商品です。

 

個人的にはリバランスが毎年行われているため、保有しつづける限り死ぬまで分配金が受け取れる高配当ETFは最強の不労所得だと感じています。

 

〇〇ショックなどの株価が暴落している時にこそ、このような高配当ETFを買い増しして、自分のマネーマシーン/金の卵をどんどん大きくしていきましょう。

 

貯金ではなく、投資でしっかり増やしていきましょう。

高配当ETFに関するおすすめの本は下記になりますので参考になれば幸いです。

Price-Forecasting Models for Vanguard High Dividend Yield ETF VYM Stock (Top 100 ETFs By Assets) (English Edition)

うつ病でもできる!VYMの配当金で不労所得を得る方法: 後悔しない高配当ETFの選択術 (Gomao books)

今後も有用性の高い情報をTwitterでも発信していますのでフォローも合わせて宜しくお願いします。
Twitter
https://twitter.com/starmymy1

 

スプレッド訴求



投資カテゴリの最新記事